11/10 ゆうき合唱フェスティバル 第29回手づくりコンサート
11/3 白岡市合唱連盟コンサートにゲスト出演させてもらいました
10/5 彩の国男声コーラスフェスティバル2019
6/8 第64回埼玉県合唱祭
2/23 イリス合唱祭2019
2/20 訃報 トップテナー樋川宜之さんご逝去





11/10
       

 今年で29回目となる茨城県結城市のゆうき合唱フェスティバルに出演しました。コール・グランツは今回も諸事情によりやや手薄なメンバー構成でした。フェスティバルには茨城県西部の結城市を中心に16団体が出演し歌声を披露しました。

   ・2019年11月10日(日)
   ・結城市民文化センター・アクロス大ホール
   ・実行委員長:恩田正子(ゆうきエコー女声合唱団)

         

 コール・グランツは、多田武彦作曲『帆船の子』、さだまさし作曲『案山子(かかし:ピアノ付き)』を演奏しましたが、これは前の週の白岡市合唱連盟コンサートから続けての出演となったこともあり、準備する時間がなかったため同じ曲としました。前回はゲスト指揮者として行木友一さんをお迎えしましたが、今回は正指揮者・笠井利昭さんが指揮をされました。

 指揮者によって音楽の作り方はさまざまです。導入から展開、仕上げに至るまでそれぞれの音悪性や個性が溢れています。異なる指揮者で歌うことの醍醐味はこのあたりにあるかも知れません。笠井利昭さんは、コール・グランツ
の他にもつむぎの里ゆうき男声合唱団つむぎの里ゆうき混声合唱団アンサンブルまゆゆうきエコー女声合唱団も指揮され、フィナーレでは会場全体で歌う「紅葉」と「故郷」の指揮もこなすという忙しい一日となりました。





 可愛らしい児童合唱や華やかな振り付けを付けた女声合唱、表現力のある混声合唱、シックでやや地味ですがしっとりとした大人の味を醸し出す男声合唱など幅広い演奏が繰り広げられました。幹事の加藤松生さんは元東北大学男声合唱団で学生指揮者をやられていた方です。



             



 今年入団したばかりのバリトン・今井英人さんは、記念すべき初白タキシード姿で意気揚々と演奏に臨み、日頃の研鑽の成果が表れてしっかり歌い切りました。おめでとうございます(^_-)

   








11/3
     

 113()、<白岡市合唱連盟コンサート>に招かれ演奏を聴いていただきました。昨年に続いて2回目です。
 会場は、白岡市コミュニティーセンターの250席のホールで今回は4団体が参加。聴きに来てくれた方には帰りにビオラの小鉢がプレゼントされるというなんともアットホームなコンサートです。当日は好天にも恵まれ、開場前から中蛇()の列、そして立見も出るという盛況振り。

 当コンサートとコール・グランツの馴初めは、グランツ団員の横山岩雄さん(ベース)が白岡市合唱連盟のメンネルコールありの実の団員でもあることから始まり、グランツが拠点としている久喜市栗橋で開かれる「イリス音楽祭」には「ありの実」さんに来て貰うなど、いわば近所付き合いの仲。今回は仲良く合同演奏も行いました。

      

 ゲスト出演ということで、下にも置かない丁重な応対に団員一同ただただ恐縮。枯れ木も山の賑わいなどと言われないようにとか、ゲスト出演の名に恥じない演奏をしなければなどと妙な緊張感を覚えます。指揮者には昨年に引き続き男声あんさんぶる「ポパイ」行木友一NAMEKI Yuichi さんをお迎えしましたが、行木さんは会場から徒歩10分のところにお住まいの白岡市民。地元でタクトを振ることに特別の思いがあるようです。

 今回グランツのオンステメンバーはパート別に上から2243とやや薄い陣容でしたが、行木さんの「地元愛」で増幅された熱量のある指揮により、リハーサルが終わる頃には実力以上の演奏ができそうな気分が漂ってきました。

 4団体の演奏が始まりました。やはりここでも御多分に漏れず団員の高齢化は進んでいるようですが、長い間一緒にハーモニーを楽しんできた仲間と、また今年も歌えるという喜びが、表情や選曲から伝わってきます。そして一曲ごとに送られる拍手にも暖かさが溢れています。

 3ステージ目が「ありの実」とグランツの合同演奏でした。曲目は佐々木伸尚作曲『夜のうた』、グラナハム作曲『いざ起て戦人よ』の男声合唱定番2曲。前日の顔合わせ練習では、お互いにやや遠慮気味なところもあったのですが、徐々に調子を上げ本番ではまさにワンチーム。これぞ男声合唱という演奏に近づけたのではと、客席の反応から感じました。こちらも情熱的な齋藤詩子先生(メンネルコールありの実指揮者)のご指導の賜物です。

 15分の休憩の後、「ゲスト出演」と銘打ったグランツの出番。曲目は多田武彦作曲『帆船の子』、シベリウス作曲『フィンランデア』、さだまさし作曲案山子(かかし:ピアノ付き)』の3曲です。どの曲も以前演奏会で歌ったものですが、指揮者行木さんの曲に対する解釈は、グランツにとって新鮮かつ明快でした。曲のもつメッセージ性を高める演奏を、ひと言でいえばそんな曲づくりだったと思います。演奏後、メンネルコールありの実の団員から「案山子を聴きながら思わず涙が出そうになった」という感想をお聞きし、グランツ一同大いに喜んだものです。

 今回のコンサートで筆者の印象に強く残ったのは、客席と一緒に歌う「みんなで歌いましょう」の時間でした。溝口珠代先生のご指導で、手話付きで「この星に生まれて」を全員で歌ったのです。筆者にとって手話は初めての経験。「夢」「虹」「希望」などの言葉が、次々に手話で示されます。

 やや硬い話になりますが、「夢」や「希望」といった形のない抽象的な概念に形を与えるとすれば、確かにあんな形になる筈だという驚きと感動がありました。口で気楽にお喋りするのとは違い、手話の「夢」や「希望」には、もっと真剣で豊かな思いが込められているのでは、ふとそんな風に思ったのです。そんな思いを他の人も抱いたのでしょうか。会場が一体となって、楽しくまた真剣に手話で歌っていました。

      

 終演後、ありの実の皆さんと打上げをしました。去年はアルコール付きカラオケ大会となりましたが、今年は250mlのハト麦茶1本のお茶会。全員が自己紹介とコンサートの感想を述べ合いながらお互いの親睦を深め、和気あいあいの中にお開きとなりました。

 白岡市合唱連盟の皆様、ご招待ありがとうございました。「ありの実」の皆様、朝からの会場設営や受付業務などお疲れ様でした。そして合同演奏楽しかったです。






10/5 彩の国男声コーラスフェスティバル2019
 彩の国男声コーラスフェスティバルは今年で30周年を迎えました。男声合唱団コール・グランツは男声合唱団イル・カンパニーレと共に30回連続出演団体として表彰されました。
 
    

   2019年10月5日(土)
   埼玉会館大ホール(演奏会)& 浦和コルソホール(懇親会)

       (↓↓ さいたま合唱ニュース PAUSE 第52号[2020年3月31日発行]で紹介されました)


       

 今回の演奏曲は、唯一タダタケ作品として “グリークラブアルバムNEXT” に収載された丸山薫作詩「帆船の子」と、お馴染みシベリウスの「Finlandia hymni」の2曲。
 「帆船の子」は、四拍子で付点音符が随所に現れるリズミカルで力強い曲であり、付点リズムが甘くならないこととにかなり気を使いました。これまであまり歌われてこなかった曲ですが、“グリークラブアルバムNEXT” に収載されたことでいろいろな場面で歌われることでしょう。


     

 「Finlandia hymni」はフィンランド第二の国歌とも言われる交響詩。1899年に作曲されています。当時のフィンランド大公国は帝政ロシアの圧政に苦しめられており、折しも独立運動が起こっていました。当初は歴史劇の伴奏として作曲された管弦楽組曲でしたが、その後終曲を独立させたものです。国民の愛国心を鼓舞する曲として人気を博しましたが、帝政ロシア政府がこれを演奏禁止としたのは有名な話です。
 われわれは慣れないフィンランド語の習得に苦労しましたが、指揮者笠井利昭先生からの細かな指示に応えてなんとかまとめることができました。

      


 第二部懇親会では、加藤良一(男声合唱団コール・グランツ)と伊藤博行さん(男声あんさんぶる「ポパイ」)が二人三脚で司会進行を務めました。

 懇親会では、「おとうさんコーラス愛唱曲集」から選曲して歌うのが恒例となっています。この曲集はおとうさんコーラス大会でみなが一緒に歌う時のために埼玉県合唱連盟が2000年に発行しました。老いも若きも、ベテランも初心者も心ひとつにして楽しく集うために欠かせないものとなっています。現在では宮城県合唱連盟との共同出版として版を重ねています。

 今回は、女声陣が少ないのを承知のうえで、無理矢理ベートーヴェンの「第九“M”」と佐藤眞の「大地讃頌」も会場全員で歌い、最後は定番となった「遙かな友に」とタダタケさんを偲んで「」で歌い納めとしました。


   

大会の詳細詳は こちら をご覧下さい。






6/8 第64回埼玉県合唱祭
 今年の埼玉県合唱祭は、612日埼玉会館に始まり、89日春日部市民文化会館、16日熊谷文化創造館の全5日間の開催。
 コール・グランツは第3日目(6/8)、第3部に出演しました。第3部は、中学校3、高校5、大学1、一般4、計13団体がエントリー。学校のグループが半分以上を占めるという若人の部門となりました。男声合唱はわがグランツのみ、最大規模は県立松山女子高校の127名。

 今年は合唱祭をより楽しくということで、4月の県連総会の席上、いくつか面白い企画を考えていることが報告されましたが、その一つが、いつものような影アナではなく、ステージ上に高校生が出てMCをやることと、もう一つは【ステージで歌おう!】と題する合同の男声合唱でした。男声合唱は、「いざ起て戦人よ」「酒頌」「斎太郎節」の3曲を高校生指揮者がリレーで指揮するという楽しいものでした。

      

                


                       

  

            

         

 今年入団したバリトンの今井秀人さんは今回がステージデビューとなりました。これからも一緒に楽しく歌い続けられるようみなで応援していきます。

 グランツの曲目は「われもこう」(谷川雁作詞/新実徳英作編曲)と、「こころようたえ」(一倉宏作詩/信長貴富作曲)というやや性格の異なる2曲。

 以下のような講師の先生による講評を頂きました。
長谷川冴子先生(指揮者)
 何年間くらい一緒に声を合わせておられるのでしょうか。良い仲間たちがいて、音楽を楽しめる…幸せですね。
 1
曲目(われもこう)はそんな響きが出ました。ただ旋律に推進力が乏しいです。何か夕食後の楽しみのような音楽になりました。2曲目(こころようたえ)はパフォーマンスの音楽になり、エネルギーがありました。

福永一博先生(指揮者)
 いぶし銀の響きを持った男声合唱ですね フレーズの歌い回しにとても大人の味わいがありました。
 「こころようたえ」はややフレーズや音程の難しさにとらわれて言葉が伝わりにくくなる部分がありました。とても情熱的に歌われていましたが、より曲の構成感が意識されると表現に説得力が出ると思いました。最後の和音、とてもカッコよく決まっていました!!



 また、各合唱団がお互いに講評し合う【いいねカード】も楽しいものです。
県立松山女子高校
 低音がよく鳴っていてカッコよかったです。音楽にまとまりがあって前に進んでいてよかったです。

桶川合唱団
 「われもこう」を私たちは女声コーラスで歌いましたが、アカペラの男声コーラスは編曲が違いますが、各パートが良く声が出てハモっていました。2曲目の方が声の伸びが良かったと思います。素晴らしかったです。

県立伊奈学園総合高校
 高音から低音までとってもかっこよかったです。特にバスは立体感も感じられてよく響いていました 一つ一つのパートがよくきこえて男声合唱ならではの重厚かつ心地良いハーモニーをよく感じられる演奏でした。その中でもメロディを演奏しているパートは傑出していました! 2曲とも素敵でした

合唱団マカロニ
 「こころようたえ」のラストのハーモニーがいいですね。

春日部市立武里中学校
 男声ならではのとても重厚感のある声と、迫力のある声が良かったです











2/23 イリス合唱祭2019
 白岡市のメンネルコールありの実さんに今回のイリス合唱祭の参加をお声がけしたところ、快くお引き受け頂きました。参加は11団体、男声合唱は我が男声合唱団コール・グランツひろ・コラリアーず、そしてメンネルコールありの実の3団体でした。久喜市立栗橋西中学校有志合唱団は「友~旅立ちの時~」と「はじまり」をいずれも生徒が交代で指揮をしていました。
 男声では演奏曲はつぎのような曲目で、各団の特徴が出ていて面白いですね。
  
⦿ 男声合唱団コール・グランツ  指揮:笠井利昭/ピアノ:安田弘子
   男声合唱による10のメルヘン<愛する歌>より
   やなせたかし作詩/木下牧子作曲
    
ひばり
    海と涙と私と
    オン ザ ロード
  和合亮一作曲/信長貴富作曲

⦿ メンネルコールありの実  指揮:齋藤詩子/齊藤賢治
    
椰子の実  島崎藤村作詞/大中寅二作曲
    
海 その愛  岩谷時子作詞/弾厚作作曲

⦿ 男声合唱団ひろ・コラリア-ず  指揮:鎌田弘子/ピアノ:山崎美佐江
    男声合唱組曲<雨>より  
  八木重吉作詩/多田武彦作曲
    男声合唱とピアノのための「みゆき曼荼羅」より  
誕生  中島みゆき作詞・作曲/源田俊一郎編曲
    
斎太郎節  宮城県民謡/竹花秀昭編曲

 イリス合唱祭初出場のメンネルコールありの実さん↓ 指揮者の齊藤先生は譜面にiPADを使っています。とても便利そうでした☺

               

   

 ステージ最後を飾ったのは、ファミーユ・ひろ混声合唱団でした。女声合唱団ヴォーチェ・ビアンカひろ・コラリアーずの合同演奏で、「落葉松」と「My Way」が演奏されました。この二つの団が一緒になるとイリスホールの小さなステージには乗り切れません。圧倒的な迫力で聴衆を唸らせていました。


            

 影アナが「斎太郎節」を<さいたろうぶし>と読んでいましたが、よくあることですね。ホントは<さいたぶし>が正しいんですが…、なかなか男声合唱は馴染んでもらえないようです。(-.-)







2/20 訃報 トップテナー樋川宜之さんご逝去
 グランツのメンバー樋川宣之さんが2月病気のためお亡くなりになりました。享年51歳でした。
 樋川さんは仕事の関係でほとんど練習に出て来られませんでしたが、必ずといっていいほど、事前に欠席のメールを送って来られました。律儀な面がありましたし、それだけグランツで歌いたいという思いが強かったのだと思います。その欠席届が最近途絶えたのでどうしたのだろうと思っていた矢先の訃報です。
 彼は埼玉県のカラオケ大会優勝の経験があるほどの玄人はだしで、歌うことが大好きな男でした。また、メンネルコールありの実(埼玉県白岡市)のメンバーでもありましたが、年齢からしてもやり残したこと歌い残したことがたくさんあっただろうと思うと胸が詰まります。
 ご冥福をお祈り致します。




    BACK NUMBER
  Report 2018

Report 2017

Report 2016

Report 2015

Report 2014

Report 2013

Report 2012

Report 2011

Report 2010

Report 2009

Report 2008

Report 2007

Report 2006

Report 2005

Report 2004

Report 2003

Report 2002



 コール・グランツTOPへ      HomePage TOPへ
    



Report  2019